「沖縄密約」以後の日米同盟の変質 西山太吉さん講演会
昨日は、先日ここでもお知らせした西山太吉さんの講演会に行ってきました。まだ、少し興奮状態ですが、講演内容を少しでもメモしておきたいと思います。
まず、西山さんが山口県ご出身だということにびっくりしました。講演会の受付で買った『沖縄密約』の著者紹介の欄に「山口県に生まれる。」とあったので、えっ と少し驚きながら会場に入ったのですが、講演の最初のご挨拶の部分で、下関のご出身で、(現在の)下関西高校卒業だと話されました。北九州にいらっしゃるという記事を読むことが多いので、山口県の方だとは知りませんでしたが、なんだか一気に親近感がわきました。(笑) 西山さんは、沖縄返還について、国民には“核抜き本土並み”という言葉で、沖縄を本土並みにすることだと伝えられたけれども、実際は、本土を沖縄化することだったと言われていました。演題は、『「沖縄密約」以後の日米同盟の変質』でしたが、西山さんは沖縄返還時が、基地の“自由使用”を認めることになったことをとりあげ、日米安保の変質の第一段階だと位置づけておられます。そして、沖縄返還時の日米合意は、変質の第二段階である新ガイドライン(日米防衛協力のための指針)に進んだ。さらに、第三段階が、今日の米軍再編だと話されました。 昨日買って帰った『沖縄密約』には、 安保変質の第一段階ともいえる沖縄返還時にあって、問題とされたのは、東アジアの特定地域に向けた在日米軍基地の使用のあり方、つまり“自由使用”を実質的に保障するかどうかにあったが、第二段階のガイドラインの見直しの重点は、その基地使用の対象領域の拡大とそれを自衛隊が後方支援するというワク組みの新設設定であった。と書かれています。 沖縄密約は思いやり予算に続いていて、その額が飛躍的に伸びている話や米軍再編に関する費用負担の問題、米軍再編が事実上“追放”されたラムズフェルドと今話題の守屋元事務次官により作られた話、不安定な弧、新しい脅威、中村哲さんの活動等々さまざまなお話をされました。もう出かけるので、また後日書くことにします。 参院選での自公大敗により、これまでだったら何ら議論されることもなく延長されたであろう対テロ特措法がここまで大きな問題になることは予想外だったそうです。雑誌『世界』に発表された小沢さんの論稿にも触れられ、今こそ、日米同盟(米軍再編についてだったかも)について本質的な議論が必要だと話されました。 お話を聞きながら、15日の天木直人のブログの記事 いまこそ日米軍事同盟の実態を直視する時だ(前編) を思い出しました。一部引用しておきます。 日本は今猛スピードで戦争国家米国に従属させられようとしている。在日米軍基地が、日本を守る為の基地から、米国の戦争の為の基地に再編されようとしている。日本を守るはずの自衛隊が、日本とは無関係の米国の戦争の為に、米軍に命令されて中東にかりだされていく。この事は政局争いの為にする議論ではない。事実なのだ。そしてその事実が国民の目から隠されたまま、て深く・静かに、しかし猛烈なスピードで進んでいるのだ。そういえば、天木直人さんもプロフィールに山口県生まれとありましたね。すぐにお引っ越しされたらしいですが。
追記:西山事件については、若い方(私の年代でも同じですが、笑)は、よく知らない方も多いと思いますが、日暮れて途遠しさんのところに、くわしくまとめられたものの全文コピーがありました。
by dket
| 2007-10-21 14:03
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