岩国市の住民投票のゆくえには注目したい!
岩国市長が発議された住民投票は、はたして、どういう意味を持つのでしょうか?
昨年の郵政民営化の是非を問う選挙の頃から、小泉自民党は国民参加と言い、新たに代表に選ばれた前原さんの民主党は市民参加と言う、“参加”は、今の政治の流行り言葉ですが、いち早く地方自治体で流行ったこの“参加”は“参画”となり、“協働”となり、市民と行政の対等な立場での“パートナーシップ”となり、見かけだけは、市民を参加させた気分にさせる“いやしの言葉”としてはびこっています。でも、本気で市民の意見を取り入れる気がある首長さんは少数で、形だけ市民参加(審議会やパブリックコメントやワークショップやアンケートや)の形をとり、結局、行政の用意した条例案、計画案が決まっていき、市民参加で決めましたから、と議会対策に使われるだけの“参加”は、そろそろ化けの皮がはがれてきていますが、国民相手にはまだまだ新鮮だと思われるのでしょうか? そもそも民主主義の国のはずだから、とりたてて国民参加などと言わなくても、当然のことのはずなのですが、国民は寝ていてくれたほうがいいと、かつての首相が言ってしまったので、今ごろになって、いや国民は寝ていてもらっては困る、国民の意見は利用する、いえ活用するものなのだと気がついたのでしょうか? 市民参加については、話し出すとぐち(こちらのコメント欄)になるので、またゆっくりと書くとして、市民参加の究極の方法としての住民投票が岩国市で実施されます。でも、そこで住民に問われるのは、市に権限のない問題です。 国の態度が変わるわけない、米軍基地再編問題について、住民投票をやってもしかたないじゃないか、という市長の反対派の動きが始まっているそうです。言われてみるとそうかもしれません。国にたてつくより、少しでも良い条件を取り付けるほうが得策ではないかという推進派の方々のご意見は説得力をもつでしょう。岩国市の住民投票条例は50%以上の投票率とならなかった場合は開票されないと決められたようなので、今、市民に投票に行かないようにという運動がすすんでいるようです。 今日は行事があり、ゆっくり書いている時間がありません。先日、岩国市のある市議へメールを送ったので、その一部を転載しておきます。 今回の岩国市の住民投票は日本中の方が注目していますので、ぜひ、がんばっていただきたいと思い、メールを送らせていただきました。 このメールを送ったあとで、大津留公彦のブログでもとりあげられている防衛施設庁の自治体の反対決議阻止指示メールのことを知りました。岩国市の住民投票についても、何かしらの圧力があるのではないかと心配です。住民投票で受け入れ反対という投票結果を出させ、そういう地元の声を利用してアメリカと交渉する、というたくましさが今の政府にあればいいな、と期待しますが、在沖縄海兵隊7000人のグアム移転に伴ってグアム基地建設費まで出さされる日本政府には無理なのでしょうか? (追記) “住民投票へ行こう!!”Blog スタートしたそうです。
by dket
| 2006-02-12 06:16
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