政府紙幣の話題をキワモノ扱いすべきではない。まじめに議論を。
 「ネット上の情報は2年くらい早い、2年前くらいに熱心にブログで論じられたことが、やっとリアルな世界でも論じられるようになった」と「無形金融資産」ってなんだろう?の疑問から3年で書いて、続いて、「フジテレビで、政府紙幣の発行について話していたので」と政府紙幣の発行も、100年国債の発行も、信用できる政府のもとでを書きましたが、やはり、テレビの力はすごい!と言わざるをえません。毎日のように政府紙幣の話題が流れるようになりました。
 主に自民党若手議員の間で検討されているというニュースであるのと高橋洋一さんの解説が多いのは、残念です。ゼッタイに今の政権のもとで発行すべきではない。としつこく書いておきます。また、郵政民営化を具体化した方の主導ですすめても、ゼッタイにいけないと思います。

 先日、西京銀行ゼファークラブの新春合同例会で講演された、フジテレビの黒岩祐治さんのお話によると、1月25日の『新報道2001』での放送が火付け役だと言われていました。また、自民党が下野しないためには、もう、このくらいの奇策しか残っていない、というようなことも話されました。そういう目的で、政府紙幣が検討されるのはとても残念です。
 懇親会になり、黒岩さんにご挨拶に行って、「番組の政府紙幣の説明はわかりやすかったです。でも、政府紙幣については、高橋洋一さんより前に、丹羽春喜さんが主張されてきました。」とお伝えしましたが・・・、そんなことはどうでもいいことなのでしょうね。(苦笑)

 それにしても、いろんなワイドショーでも取り上げ始めた政府紙幣の話題が、キワモノ扱いなのは納得いきません。マスコミだけでなく、政府や政治家もそうです。ずっとデフレのもとで緊縮財政を続けてきた、さらに円高である、そして100年に一度の経済危機と言われている今だからこそ検討してもおかしくないのではないか、という視点も含めて、もっとまじめに論じてほしい。きっと政府紙幣については、よく理解されていないからだと思います。ぜひ、丹羽春喜さんの着目すべきは、政府貨幣と日銀券の本質的な違い!を読んでください。
 わざわざリンク先まで開かれない方が多いと思いますので、一部引用しておきます。

(以下、引用はじまり。)
現実的には、「政府貨幣」ないし「政府紙幣」を実際に巨額発行する必要は必ずしもありません。つまり、上記の「国(政府)の貨幣発行特権」は、いわば、政府が無限に多く持っている一種の無形金融資産ですので、そのうちの、たとえば400兆円ぶんとか5 00兆円ぶんといった一定額ぶんの「政府貨幣発行権」を政府が日銀に売れば、それでよいわけです。なにしろ、上述のごとく、現行法では、「日銀券」とは違って、「政府貨幣」は負債として扱われるものではないところの「諸財への請求権証」そのものですから、日銀にとっては、その発行権の取得は、超優良資産を入手しうるということにほかなりません。

しかも、政府がその発行権の一定額ぶんを日銀に売るにさいして、ある程度の値引きをすることにすれば、日銀は、この「政府貨幣発行権」の所定額ぶんの取得によって日銀自身の資産内容を大幅に改善することができ、それを通じてわが国の金融と信用秩序を安泰・堅固なものにすることにも役立ちます。したがって、このようにして日銀が「政府貨幣発行権」の一定額ぶんを取得することは、現行の日本銀行法の第38条の適用として可能だと思われるわけです。
  (中 略)
おそらく現内閣のブレーン諸氏のあいだなどでは、そのように「打ち出の小槌」を活用するということを「禁じ手」のタブーだとして、それを実施してはならないと考えている人も多いと思います。しかしながら、これが「禁じ手」であると見なされねばならないのは、インフレ・ギャップが発生しやすいような状態にあるときだけです。ところが、現在のわが国の経済においては、正反対に、前掲建白書の付図が示していますように、超膨大なデフレ・ギャップ(すなわち需要不足に起因する生産能力の余裕)が生じているのが現実の状態です(ただし、旧経済企画庁や現内閣府は、正しいコンセプトでのデフレ・ギャップの計測を怠り、その巨大発生と いう実情を秘匿してきました)。すなわち、インフレ・ギャップ発生の怖れは皆無 なのです。したがって、この「打ち出の小槌」の活用を「禁じ手」のタブーだとするべき理由は、何もありません。
(以上、引用おわり。)

 経済コラムマガジンは、03/5/5(第295号)で政府紙幣発行政策の誤解を書かれていますが、今も同じような誤解がテレビを媒介としてひろがっています。最新の09/2/9(557号)『政府紙幣(貨幣)論の急な盛上がり』には、Q&A形式での説明もありました。

 「政府紙幣」を検索すると、政府紙幣・無利子国債発行に向け、3月末までにとりまとめ=自民有志議員というニュースがあり、
 議員連盟は週1回のペースで議論し、3月末までに考え方をとりまとめ、麻生首相に提言する方針。初会合は10日を予定しており、財務省出身の高橋洋一東洋大学教授から話を聞く。
と書かれていました。心配です。

 


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by dket | 2009-02-08 07:36
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