人気ブログランキング | 話題のタグを見る
メディアコントロールは止められないのでしょうか?
 冬の朝は悲しい。きっと暗いからでしょう。
 朝から絶望的な気分になりました。読売新聞の社説はどうなの・・さんの記事を読んで、イラクへの自衛隊派遣延長について、あらためて考えてしまったのですが、私だって、あんなにせっぱつまっていたら、派遣延長せざるを得ないことくらい理解できるけれど、その派遣延長という決定事項について批判する世論がなぜ大きくならないか、与党の議員も野党の議員もこの決定を徹底的に批判する声がなぜ大きくならないか、それがくやしいのです。撤退しようと思えば9月の選挙の頃、決断していなくてはいけなかったはずで、野党から少しだけそういう意見は出ましたが、「まだ決めていません。」とあの詐欺師のような小泉首相の言葉をなぜ徹底的に叩けなかったのか、あ~、今、思い出しただけでもムカムカしてきて、いやになってきます。恥ずかしいでしょう。あんな戦争を支持するなんて。その責任はどうして追及されないのでしょうか?野党が情けないからで終わっていいのでしょうか?ブレア首相はものすごく国民から批判されました。アメリカでさえ、いろんな議論の声が聞こえてきます。それなのに、日本はどうでしょうか?
 私は、テレビが腐っているからだと思います。今、何もかもテレビが世論を作り出していることは、認めたくないけれど、現実です。そのテレビがイラクで亡くなった人のニュースをもっと流したらどうなるでしょうか?今日は、爆弾で体が溶けて服だけ残っていました。こちらでは足が・・あ~書くのも恐いくらいのニュースを毎日流したらどうなるでしょうか?毎朝、子どもが刺された、とか行方不明とか、そんなニュースに日本中の国民が心を痛める、やさしいこの国で、いくらよその国の話だろうが、関係ないとは言っておられないはずだと信じます。そして、そんな戦争を始めた国を、迷いもなく、支持します。と言ったあの時の首相の言葉を何度もくりかえしVTRで流したら・・・、自分の国の首相を許せない、恥ずかしい、と誰もが思うはずです。
 ファミリー メンタル クリニックさんが、メディア・コントロールという記事をTBしてくださいました。“この本で出てくる「民主主義」とは財界が市民をコントロールするための社会だ。”と紹介してくださっていますが、
だから国民にはお笑い芸人の芸でも何でも無い番組を、(米国ならスーパーボールということになるようだ)次から次へと垂れ流し、国民は政治に無関心だと放送し、それは当然なことなんだよと、選挙に行かない人をフツーの人であると喧伝し続けるのだ。(多数派が普通なのだという論理自体があやしいことは少し考えると誰にでも分かるのだが)
と結ばれています。ずっと日本でも多くの人がこんなテレビの状態はあぶない、とおしゃべりしているのに、どんどんひどくなります。絶望するのはそのせいです。テレビというまだ歴史の浅いこの文明が、将来に何をもたらすのか、50年後に検証されても、もう遅かった、ということになるのではないかと、毎日、考えるのに、お笑いのネタで大笑いしてしまう私がいて、それは別に悪いことではないはずだけど・・・。やはりバランスの問題なのでしょう。視聴率という怪しいものに左右されないで作られるべき報道関連の番組の時間の長さを放送局間で競うような社会になってほしい。放送局の正社員のお給料の高さが話題にのぼり、本当にびっくりしましたが(そもそも、なぜ、これだけ高いお給料にしなければならないのでしょうか?)番組作りの現場は安いお給料の下請け会社が受け持っていると聞きます。そういえば、放送局には税務調査が入らないでしょう、とある方の講演で聞いた記憶があります。そうやって、メディアコントロールは続くのでしょうか?
 わが家では、こどもへの犯罪のニュースやワイドショーになると、すぐにチャンネルを変えます。見たくないのです。逃げているのかもしれません。でも、どうしても子どもへの犯罪が連鎖しているように思えるのです。テレビの電波にのって、新しい犯罪をひきおこしているように思えてしまうのです。こういう犯罪の情報は、新聞で文字によって伝えられるべきです。テレビではやるべきではないと、ずっと思っています。法律ですぐに決めてほしいです。大阪の小学校での事件や長崎の小学生の事件や、数え切れませんが、テレビの映像で日本中のお母さんたちがPTSDになってしまいました。私もそのひとりで、もうこんなニュース、見ることができないのです。
 悲しい気分の朝に、少しだけうれしい気持ちにさせられたTBは、11月30日に早稲田大学大隈講堂であった加藤周一さんの講演会のご報告を書いてくださった人間が人間にとってのオオカミである さんの あれから3ヶ月です。 加藤周一さんの講演会のご案内もTBいただいていました。遠方にいるので、なかなか行けませんが、こういうご案内は地方にいるものにとっては大変ありがたいです。 「丸山真男は死にましたが、加藤周一はまだ健在で、最近は「九条の会」のメンバーで頑張っていますね。今日もたしか早稲田大学かどこかで講演をしていたようです。とくらさんも、機会があれば、いちど加藤周一の講演をお聴きになられることをお薦めします。」とコメント欄に書いてくださる方もあり、こういう情報のつながりは、ブログを続けていてよかったと、本当に感動します。
 あれから3ヶ月には、
9月11日、怒りと脱力感を一体どこにもっていけばいいのかわからず、
(家族と一緒にきれまくっても限界があるし)
次の日電車を待って並んでいたら、この半分以上の人は自分の敵のような気がして、
会社の若い子達は選挙には関心なさげだし、
家に戻ったら泣きたくなるような気持ちで、
もう、こんな国に生きて行くのはいやだ!と思いながらmac.の前に座り、(後略)
と書かれていました。同じような思いで、選挙の次の迎えた方がここにもいらっしゃる。そう考えるだけでとても勇気づけられます。職場の仲間が、ここで書いていることを実際にしゃべる時は、超少数派なんだと自覚してしゃべらないと誤解されるよ、と心配してくれますが、私の説明がへたなだけで、本当は、おかしい、と思っている人は多数派なのではないかと、またまた自分に都合のいい解釈をして、この憂鬱な月曜日も どうにかやっていけそうです。 
メディアコントロールは止められないのでしょうか?_e0067429_15564551.gif

by dket | 2005-12-12 07:01
<< 「おまえのところだけじゃないん... STOP THE KOIZUM... >>



まだ間に合うかもしれない

by dket
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
ブログパーツ
以前の記事
最新のトラックバック
メモ帳
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧